主要7カ国の自動車生産台数の推移をグラフ化(2000年-2017年)

経済の中心がG8からG20へ移行しつつある現在、自動車生産の場はどのように変化しているのでしょうか。ここでは、主要7カ国(米国・日本・中国・韓国・インド・ドイツ・メキシコ)の自動車生産台数の推移をグラフ化しています。

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自動車生産の場では、ヒト・モノ・カネ・企業・技術が集積し、"自動車産業"を形成します。自動車産業は、"産業の王様"とも称されるように、金額ならびに裾野が広いため、各国それらを獲得・維持する為に盛んに各自動車メーカーに働きかけを行っています。政治家の一言で、メーカーがその国に工場を新設するか否かが決まったりすることも記憶に新しいですよね。そのような自動車生産が、紆余曲折の中どのような国でどれぐらいの規模で行われているのか気になりましたので調べてみました。データは、自動車をはじめ様々なデータを掲載しているGLOBAL NOTE世界の自動車生産台数 国別ランキング・推移に掲載されているもの(元データはOICA:国際自動車工業連合会)を使用させて頂きました。


最終更新 2018/09/30
2017年のデータを入力しました。



それでは早速、主要7カ国の各年の自動車生産台数の推移を見てみます(2000年~2016年)


世界主要国 自動車生産台数の推移


グラフを見ると、2009年以降の中国(グラフの黄緑の線)の伸びに目が止まります。米国・日本が生産台数を増やせない中、中国は09年・10年にそれぞれ約450万台ほどの驚異的な伸びを記録し、世界最大の自動車生産国に躍り出ました。その後も、「独り勝ち」の様相を呈しています

米国を詳しく見てみると、2000年からリーマンショック前まで横ばいながらなんとか粘っていましたが、リーマンショックの影響が大きく出た2008・2009年は大きく生産台数が落ち込みました。しかしその後は、ドル安政策やシェール革命等による生産コストの削減の恩恵を受け、現在は約1200万台/年間のところまで回復しています。

日本に関しては、約1000万台/年間で推移し比較的安定していますが、アベノミクスによる円安効果で増産が期待された2013年以降も数字が伸びていません。販売台数が多い米国・中国での「現地生産主義」や「為替に左右されない体制」に基づく工場の海外移転が主原因だと思われます。

その他の国々も見てみると、多数のグローバル自動車メーカーを抱えるドイツは横ばい、現代・起亜自動車が代表的な韓国も横ばいから減少傾向です。インドは、今のところ大きく数値が伸びていませんが、世界最大の人口や今後の経済の伸びしろを背景に、今後中国に匹敵する自動車生産大国になる可能性が高いです。メキシコに関しては、NAFTAや各国FTAを生かして多くの海外メーカーが(主に米国輸出向けに)工場を建設しており、今後も安定した生産が期待できます(もう少し国内需要が盛り上がればさらなる積み増しも期待できます)。



次に、主要7カ国の自動車生産台数を世界全体のそれと比べてみるとどう見えるのでしょうか。グラフ作成するにあたり、「世界ランキング統計局」の世界の自動車生産台数の推移(2000年 - 2011年)【国際自動車工業連合会】世界の自動車生産台数 国別ランキング(2012年)【国際自動車工業連合会】のデータを使用させて頂きました。これらの元データも、OICA(国際自動車工業連合会)のものなので、上のグラフとの整合性は取れております。2013年以降のデータは、GLOBAL NOTEのデータを使用しています。


世界全体の自動車生産台数

こちらのグラフを見ると、世界全体で自動車生産台数が着実に伸びていることが見て取れます。リーマンショックの影響で、2008・2009年は前年比で減少しましたが、2010年には2000年からの増加ペースに戻っています。また、上位3カ国(中国・アメリカ・日本)で世界全体の約51.3%(2017年の値)、主要7カ国で約70.4.%(同)を占めており、自動車生産の場は偏在していることが解ります。


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