世界的に見て日本が競争力のある分野(業界)・商品について考える

「世界的に見て、日本が競争力を持っている分野(業界)・商品は何だろう…」と個人的に思うことがよくあるので、ここでは、備忘録的に思い浮かんだものを書き記しています。

何をもって”競争力を持っている”と判断するかは、いくつかの基準があるかと思いますが、
個人的には、

■有名な商品・ブランドを持っており、グローバルに展開している
■売上げ・営業利益・純利益・時価総額・シェア等のランキングで世界的な上位に位置している
■特筆すべき技術・IP・特徴等を保持し、他から一目置かれている

このどれかに属しており、かつそれを有する日本企業が多くある分野(業界)・商品を「日本が競争力を持っている分野(業界)・商品」と判断することとします。ただ、現在のAI・自動運転技術の米NVIDIAのような、

■他を寄せ付けない独占的な技術・IP・特徴を保持している

このような場合にも当然競争力があると思われますので、日本に複数の同業社がいない場合にも”競争力を持っている”としていきたいと思います。

なお紹介する順番は、個人的に、現在の日本という国・イメージを形成するうえでの重要度(経済・技術・文化的に)が高いかなと思う順に並べています。

では、いきましょう。


最終更新 2018年07月09日
文章の加筆を行いました。



■1.自動車
・代表する日本企業
トヨタ ホンダ 日産 マツダ SUBARU スズキ 三菱自動車 ダイハツ 日野自動車

まずは、自動車をあげさせて頂きました。日本には競争力のあるメーカーが複数あり、国内のみならず世界中(特に北米やアジア)において強力な「日本車」ブランドを築き上げています。これほどの数の自動車メーカーが活躍しているのは、日本とドイツぐらいでしょうか。自動車は部品点数の多さやその金額の大きさから産業の裾野が広く就業人口も多いため、多くの工業国で「基幹産業」として力を入れています。日本の株式時価総額ランキングを見ても、日本における自動車メーカーの重要さを伺い知ることができます。


■2. コンシューマーゲーム
・代表する日本企業(ブランド)
SONY(Play Station) 任天堂(Nintendo)

2番目に挙げたのは、コンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)です。コンシューマーゲームはグローバルにみると、SONY・任天堂・米MicroSoftの3社しかなく、ソフト制作会社(サードパーティ)の開発体制・予算の関係上、他のメーカーが新たに参入するのは困難な状態となっています。コンシューマーゲームという大きな世界市場の中で、2/3が日本企業という状態はなかなかないのではないでしょうか。こういう「恵まれた」状態になったのは、コンシューマーゲーム立上げの頃から競争力のある商品を開発し、それを楽しむ素養が日本にあったからだと思います。

ただ、ここ数年はスマホゲームや高性能PCによるVR等に焦点があたることが多く、コンシューマーゲームは廃れていくのではないか(国内市場は毎年前年比マイナス状態でした)と言われていましたが、PS4そしてNintendo Switchの発売以来は、競争力・セールス共に持ち返している印象です。私がコンシューマーゲームを2番目に挙げた理由は、世界的な高シェアという理由のほかに、日本=ゲームというイメージを世界的に広め、日本を現在進行形で「一目置かれる」存在にしてくれている部分が大きいと感じているからです。


■3. デジタル一眼レフカメラ
代表する日本企業
キヤノン ニコン Panasonic  SONY PENTAX

グローバルに見て、これほど日本企業の製品がシェアを獲得している商品はないのでしょうか?CANON・Nikon・SONYと書かれたネックストラップは国内海外関わらず観光地に行けば必ず見かけますし、逆に海外製のデジタル一眼レフカメラを持っている人を私は見たことがありません。デジタル一眼レフは非常に繊細で、イメージセンサーや内部構造はとても専門性が高いので参入障壁が高くなっていますし、レンズの互換性/資産性等も考慮すると他社がおいそれと参入するのは非常に難しくなっており、この分野でも日本企業による「一品追求精神」「国内企業同士による苛烈な競争」が良い方向に進んでいったものと思われます(デジタル一眼レフは嗜好性が強いので、良いものには金額を惜しまない層が多くいるのが採算性を高めるうえで非常に大きいですね)。


■4. 電子部品
代表する日本企業
村田製作所 日本電産 京セラ TDK 日東電工 アルプス電気

昨今の生活に欠かすことのできない電子機器を構成しているのが電子部品ですが、車載向けやスマホ関連での日本企業の存在感はいまだ大きいものがあります。白物家電やPC向け(いわゆる汎用品)には韓中台といった東アジアの企業の電子部品が多く使用されてきてはいますが、実績・信頼や高い技術力が求められる車載・スマホ向けでは日本企業の商品が多く選ばれています。電子部品は、電子機器に数百~数千個単位で組み込まれていますので単価が非常安いのが特徴ですが、車載・スマホ向けは通常の汎用品に比べ単価が非常に高いので、金額的にみると日本企業のシェアは高くなっています。日本には多くの電機メーカーや自動車メーカーがあるので、国内での売り上げもそこそこ見込めるのも、事業を継続するうえで大きいですね。


ここから下は編集中…↓↓

■工作機械
代表する日本企業
ファナック キーエンス 安川電機

アイボ・アシモ=ロボット=日本というイメージが一時期ありましたが、現在はもっぱらこの工作機械(機器)メーカーの頑張りが日本=ロボットというイメージを維持・形成している気がします。最近は、自動車やスマホ関連に伴い、中国への輸出が増えているようです。

■ 自動車用タイヤ
代表する日本企業
ブリジストン 横浜タイヤ 東洋タイヤ

地味ですが、自動車用タイヤをセレクト。世界的にはミシュラン・グッドイヤー・ピレリ等多くの有名海外メーカーがありますが、ブリジストンは世界販売のシェアがNo.1です。横浜タイヤ、東洋タイヤも競争力のある日本メーカーです。

■たばこ
代表する日本企業
JT

巧みなM&Aで、JTは日本という限られた地域での専売公社から、世界で5本の指に入るワールドプレイヤーになりました。日本では葉巻たばこは斜陽商品のイメージがありますが、海外特に新興国では根強い人気・需要が現在もあります。比較的小さな国の地場メーカーも積極的にM&Aでシェアを獲得しています。特にロシアは、市場規模3位ですが、JTはトップシェアを獲得しています。今後は、国内での新方式タイプのたばこがどれぐらい巻き返せるか、そして海外では買収した企業のたばこブランドをどこまで伸ばしていけるかが、今後もJTが一流のワールドプレイヤーで居られるかどうかの分かれ目になりそうです。

■放送機器
代表する日本企業
SONY

TV番組の作成やスポーツ中継する際に欠かせない放送機器はSONYの独壇場のようです。世界中の放送業界の人はSONYの放送機器を使用して番組を作成しています。

■フォークリフト
代表する日本企業
豊田自動織機 ニチユ三菱フォークリフト+ユニキャリア コマツ

フォークリフトも世界的に見て日本企業の競争力が高い商品です。よくTOYOTAの文字が入ったフォークリフトは見かけるような気がします。

■建設機械
代表する日本企業
コマツ 日立建機 コベルコ建機

建設機械といえば、米キャタピラかコマツのイメージが強いですが、日立建機・コベルコ建機も一定のシェアを獲得しており、建設機械の日本企業のシェアは高く、競争力を保っています。

■時計
代表する日本企業
SEIKO CITIZEN CASIO

ブランド力は海外の企業に劣りますが、質の良い中級品(数万円~数十万円)には日本メーカーの時計は定評があります。GショックブランドのCASIOは個人的にも愛用しています。

■アパレル
代表する日本企業
ファーストリテイリング(ユニクロ)

有名なアパレルブランドがなかった日本に強力なブランドを確立したファーストリテイリングには脱帽します。現在ファーストリテイリングは海外での売上げも増やしており、売上世界ベスト10に入るほどになっています。





【競争力のない分野】

製薬
武田薬品工業によるシャイアー買収(約7兆円弱)のニュースが記憶に新しいですが、世界で見ると日本の製薬会社の規模・競争力は低いです

保険

小売り

高級ブランド品

  
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