【2017年】プリウス・フィット・アクア 国内新車販売台数推移をグラフ化(2003年~)

トヨタ・ホンダのハイブリッド車(HV)の看板商品である、プリウス(PRIUS)・フィット(FIT)・アクア(AQUA)の国内での新車販売台数の推移をグラフ化し比較しました。

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HVの先駆車であり低燃費車の象徴である「プリウス」、ホンダの重要車種で根強い人気のある「フィット」、お手頃HVの代名詞の「アクア」。この三車種は、国内の乗用車新車販売台数ランキングで上位の常連であり、日本を代表する車種と言っていいでしょう。

ここでは、この3車種の国内での新車販売台数の推移を、日本自動車販売協会連合会が公表している新車乗用車販売台数月別ランキングのデータを基にグラフ化しています。


最終更新 2017/07/25
2017年06月までのデータを入力。



プリウス・フィット・アクア国内新車販売推移
※4代目プリウスは2015年12月09日発売。プリウスの数値はプリウスαも含む。
※フィットの数値はガソリン車とHVの合計

グラフを見ると、2015年12月09日の新型プリウス(4代目)発売以降、プリウスのセールスが好調なことが見て取れます(4代目発売以前はアクアが売れていました)。フィットは、過去のセールスや「プリウス」「アクア」と比較するとパッとしない販売台数が続いています。総合力重視の「プリウス」か、コスパ重視の「アクア」か、その中間の「フィット」かで、棲み分けがなされているように感じますが、フィットに関しては位置付けが微妙なためセールスが伸び悩んでいる可能性があります。

フィットに関しても少し見てみます。2013年09月の新型(現行型)発売前は、ホンダの軽自動車の「Nシリーズ」にユーザーが一定数流れた影響もあってか販売が冴えませんでしたが、新型発売以降は販売台数が回復。燃費に関しても、発売時は36.4km(HVモデル JC08モード)で、当時のアクアの数値(35.4km(同))を凌ぐ燃費で"ホンダ復活"の印象を強く受けました。ただ、新世代ハイブリッドシステムの変速機やエンジン制御コンピュータ(ECU)関連の不具合がいくつか発生し、発売以降5度のリコールがありましたので、そのあたりの”不安”や、全世界的な”SUV人気”によりセールスが低迷しています(2017年6月は8,738台で乗用車ランキング8位です)

その点、HVシステムの調整能力やソフトとハードの噛み合わせでは販売実績があるトヨタに分があります。今も新しいハイブリッドシステムを着々と開発しているようです(コチラの記事が参考になります)。ただホンダも負けじと、パワーユニットと呼ばれる新しいHVシステム(運動エネルギーに加えて排気の熱エネルギーも回生)を2015年からF1名門チームに供給することで技術力を高めていますし、フィットで培った経験を基に、今後HVシステムを搭載した車種を続々と発売していますので、今ではトヨタと遜色ないぐらいまで追いついてきているように感じます。



次に、2003年からの2016年までのプリウス・フィット・アクアの年間販売台数の推移を見てみます。


プリウス・フィット・アクア 年間販売台数推移
※コチラの数値も車種全体の数値になるので、各派生車(プリウスα等)の数値を含みます
※プリウスは1997年12月発売
※フィットは2001年06月22日発売 現在別ブランドの「シャトル」も2015/04までは数値に含む
※アクアは2011年12月26日発売 2011年の販売台数はコチラのデータを基に入力

まずプリウスについて見てみると、2008年頃まではあまり売れていませんでしたが、リーマン・ショックに伴う景気後退時に政府がエコカー補助金・減税を実施したことで、プリウスが大いに注目され販売台数が大きく伸びました。その後もコンスタントに販売台数を積み重ねてきていましたが、2015年まではモデル末期の為に販売が低迷。2016年は4代目発売で販売台数25万台弱まで伸ばしてきています。

次にフィットを見てみると、2000年代中盤に販売台数が鈍っていましたが、2006年を底にして2014年頃まで盛り返してきていたのが見て取れます。しかし新車効果が一巡した2015年以降は、先述したリコール問題もあってかセールスは低空飛行となっています(何度かマイナーチェンジを行っています)

最後にアクアです。発売当時は同クラス世界最高燃費(現在はプリウスが40.8km/Lでトップ)を武器に鳴り物入りで発売され、実質的な発売初年となった2012年から25万台超のビックセールスとなりました。翌年は、プリウスを抜き乗用車の新車販売台数トップになりましたので、名実共にアクアはトヨタの中核車種となりました。その後も2014年・2015年と乗用車で最多のセールスとなっており「手頃なHV」として現在も人気が続いています。今後は、新型発売も睨みつつ、4代目プリウスとどう差別化して張り合っていくのか注目です。



  
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【主要8社】コンビニの国内店舗数推移をグラフ化(1983年~)

飽和と言われつつ今なお増加し続けるコンビニエンスストア。既にインフラと化したコンビニの店舗数がどのように推移してきたのか気になりましたので、今回調べてみました。

コンビニ

これまで、セブンイレブンローソンファミリーマートミニストップに関して、個別に店舗数推移を見てきましたが、今回はコンビニ業界全体での店舗数推移を調べてみました。データは、一般社団法人 日本フランチャイズチェーン協会(JFA)が公開している統計調査資料を使用させていただきました。

JFAの調査対象のコンビニは、2017年05月末時点で以下の8社です。

"スリーエフ、セイコーマート、セブン-イレブン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、デイリーヤマザキ、 ローソン"

上記の通り、主要なコンビニは含まれていますが、各社のJFA加入時期が不明なことと、過去の資料の店舗数データが「年末・年度末」とで混在しているため、今回下記で作成したグラフの正確性・一貫性は低くなっています。また、国内には上記コンビニ以外にもローカルなコンビニが多数あるため、「国内の”主要な”コンビニの店舗数推移のおおよその流れ」を把握するために活用してください。


最終更新 2017/07/09

2017年05月度 主要8社国内コンビニ店舗数 54,999店舗 (前年同月比+1,088店舗)




まず、1983年から2016年の店舗数推移を見てみます

主要8社コンビニ店舗数推移
※1983年~1998年は年末なのか年度末なのか不明
※1999年~2003年は年度末の数値
※2004年~2016年は年末の数値

グラフを見ると、1990年代に急激に店舗数が増加しているのが見てとれます。しかし、2000年代になってからは横ばいの状態がしばらく続きましたが、2000年代後半から少しずつ増え続け、2010年代になると再び増加速度が増してきています。2016年12月末では5万4501店舗になっていますので、2017年中には5万5千店舗を突破しそうです。

今後も業界3強の”セブンイレブン””ローソン””ファミリーマート”を中心に、どこまで店舗数を増やしていくのか大変気になるところです。


次に、1年ごとの店舗数の増減を示したグラフです。


主要8社コンビニ各年純増数

※1983年~1998年は年末なのか年度末なのか不明
※1999年~2003年は年度末の数値
※2004年~2016年は年末の数値

こちらのグラフを見ると、先述した通り1990年代の大きな増加、2000年代の停滞、2010年からの再増加(2015年、2016年は大きな増加にはなりませんでした)がよく見てとれます。1987年と2004年の大きなマイナス、ならびに1988年・1989年(1994年も?)の大きなプラスは統計方法の変更等があったためだと考えられますが、データ元であるJFAにはそういう記述が見当たりませんでしたので、確認が取れておりません。注意が必要です。


ちなみに、セブンイレブン・ローソン・ファミマの主要3社の店舗数推移は以下のようになっています。


主要3社 セブンイレブン・ローソン・ファミマ店舗数推移
※グラフの表記は「年度」としていますが、各年2月末の数値です(例:2014年度=2015年02月末)。
※ローソンの数値はナチュラルローソン、ローソンストア100等も含みます。

各社右肩上がりですが、特徴的なのがファミマの急激な伸びです。これは、2016年9月に、サークルKサンクスを運営していたユニーグループとファミマが経営統合し、”サークルKサンクス”が”ファミリーマート”へと統一されたためです(詳細はコチラを参照)。また、業界1位のセブンイレブンの2010年度以降の伸び(グラフの傾き)も驚異的です。セブンイレブンは、他二社よりも一店舗当たりの売上げが10万円近く多いようなので(コチラの記事を参照)、オーナーにしてみれば「同じやるならセブンで」というのも頷けます。もちろんフランチャイズ契約するには、初期費用割合やいわゆるフランチャイズ料等考慮すべき事項が諸々あるのでしょうが…


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