主要7カ国の自動車生産台数の推移をグラフ化(2000年-2016年)

経済の中心がG8からG20へ移行しつつある現在、自動車生産の場はどのように変化しているのでしょうか。ここでは、主要7カ国(米国・日本・中国・韓国・インド・ドイツ・メキシコ)の自動車生産台数の推移をグラフ化しています。

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自動車生産の場では、ヒト・モノ・カネ・企業・技術が集積し、その国に"自動車産業"を形成します。自動車産業は、"産業の王様"とも称されるように、金額ならびに裾野が広いため、各国それらを獲得・維持する為に盛んに各自動車メーカーに働きかけを行っています。政治家の一言で、メーカーがその国に工場を新設するか否かが決まったりすることも記憶に新しいですよね。そんな自動車生産が、紆余曲折の中どのように推移してきたのか気になりましたので調べてみました。データは、自動車をはじめ様々なデータを掲載しているGLOBAL NOTE世界の自動車生産台数 国別ランキング・推移に掲載されているもの(元データはOICA:国際自動車工業連合会)を使用させて頂きました。


最終更新 2017/04/23
アメリカ合衆国の表記をUSAに変更しました。



それでは早速、主要7カ国の各年の自動車生産台数の推移を見てみます(2000年~2016年)


世界主要国 自動車生産台数の推移


グラフを見ると、2009年以降の中国(グラフの黄緑の線)の伸びに目が止まります。米国・日本が生産台数を増やせない中、中国は09年・10年にそれぞれ約450万台ほどの驚異的な伸びを記録し、世界最大の自動車生産国に躍り出ました。

米国を詳しく見てみると、2000年からリーマンショック前まで横ばいながらなんとか粘っていましたが、リーマンショックの影響が大きく出た2008・2009年は大きく生産台数が落ち込みました。しかしその後は、ドル安政策やシェール革命等による生産コストの削減の恩恵を受け、現在は約1200万台/年間のところまで回復しています。

日本に関しては、約1000万台/年間で推移し比較的安定していますが、アベノミクスによる円安効果で増産が期待された2013年以降も数字が伸びていません。販売台数が多い米国・中国での「現地生産主義」や「為替に左右されない体制」に基づく工場の海外移転が主原因だと思われます。

その他の国々も見てみると、多数のグローバル自動車メーカーを抱えるドイツは横ばい、海外生産好調な現代自動車を抱える韓国も横ばいです(現代自動車の生産台数推移はコチラ)。インドは、今のところ大きく数値が伸びていませんが、世界最大の人口や今後の経済の伸びしろを背景に、今後中国に匹敵する自動車生産大国になる可能性が高いです。メキシコに関しては、NAFTAや各国FTAを生かして多くの海外メーカーが工場を建設していましたが(多くは米国輸出向け)、今後はトランプ大統領の動向が気になるところです。



次に、主要7カ国の自動車生産台数を世界全体のそれと比べてみるとどう見えるのでしょうか。グラフを作成するにあたり、「世界ランキング統計局」の世界の自動車生産台数の推移(2000年 - 2011年)【国際自動車工業連合会】世界の自動車生産台数 国別ランキング(2012年)【国際自動車工業連合会】のデータを使用させて頂きました。これらの元データも、OICA(国際自動車工業連合会)のものなので、上のグラフとの整合性はとれています。2013年以降のデータは、GLOBAL NOTEのデータを使用しています。


世界全体の自動車生産台数

こちらのグラフを見ると、世界全体で自動車生産台数が着実に伸びていることが見て取れます。リーマンショックの影響で、2008・2009年は前年比で減少しましたが、2010年には2000年からの増加ペースに戻っています。また、上位3カ国(中国・アメリカ・日本)で世界全体の約52.1%(2016年の値)、主要7カ国で約71.5%(同)を占めており、自動車生産は大きな偏在があることが解ります。


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