【過去最高】 日本の対外純資産・対外資産・対外負債の推移をグラフ化する(2012年末)

日本の対外純資産(対外資産と対外負債の内訳も)の推移をグラフ化しました

「日本の対外純資産は世界一である」というNEWSを聞きますが、実際のところはどのぐらいの額なのでしょう。
調べてみると下図のように確かに日本が世界一の対外純資産国(2012年末)であることが解ります。しかも結構ダントツです。

zaimu.jpg
出典:日本銀行国際局「2012年末の本邦対外資産負債残高」より


さて、日本が世界一の対外純資産を持っている事は解りましたが、そもそも対外純資産とは何なんでしょう。対外純資産とは、対外資産(国・企業・個人が外国に持っている資産)から対外負債(国・企業・個人が外国から借りている負債)を引いて求められます。細かく見ると、対外資産と対外負債は、直接投資・証券投資・金融派生商品・その他投資で構成されており(対外資産には、外貨準備も含まれます)、日本では主に証券投資・その他投資の割合が大きくなっています(各用語の説明は財務省のコチラのページを参考にしてください)

今回グラフを作成するにあたり、財務省がHP上で公開しているデータを使用させて頂きました。数値は年末の値で、千億円以下は四捨五入。2つめのグラフの対外純資産の前年比は、小数点第2位で四捨五入。


最終更新 2014/02/05
2012年末のデータを追加し、記事の加筆修正を行いました


では、まず日本の対外資産・対外負債の推移を見てみます

Highcharts Example
見てわかるように、対外資産と対外負債は連動しています。両者ともリーマン・ショックの影響が出た2008年を除いては増加傾向にあるようです。直近の2012年末は、政権交代による円高修正が年末にかけて進み、円換算による対外資産・対外負債の評価額が増えた影響(為替要因)が大きく、前年に比べて大きな増加となっています。


参考
USD/JPY EUR/JPY
出典:日本銀行国際局「2012年末の本邦対外資産負債残高



次に対外純資産はこのようになっています↓↓

Highcharts Example


対外純資産は2000年代前半に180兆円前後で足踏みした後、2006-2007年で70兆円程度増加しました。その後のリーマン・ショックでは、対外純資産で見ると大きな変動はなく(上のグラフで分かるように、リーマン・ショックの時は対外資産が減りましたが、同時にて対外負債も減少したため)、ここ数年は250兆前後で推移していましたが、2012年末は円高による企業買収の活発化&年後半の円安の進行を受けて、296兆円まで増加しました。

投資という観点から見れば、これからも企業による対外投資(対外負債)が増加し、その見返りとしての収益&配当等(対外資産)も増えるというパターンになると思われます。対外純資産は今後どうなるかわかりませんが、国の豊かさを示すパラメーターでもあるので今後も注意深く見ていきたいと思います。

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